住宅ローンの借り換えはいつがお得?金利差で見直しの判断ポイントを解説の画像

住宅ローンの借り換えはいつがお得?金利差で見直しの判断ポイントを解説

諸費用/不動産/お金/ガイド/

小林 裕樹

筆者 小林 裕樹

不動産キャリア13年

不動産の分析・査定・提案ならお任せください!

今の住宅ローンをこのまま返し続けて本当に大丈夫なのか。
返済中にふと不安になり、借り換えや繰上返済を調べ始めた方も多いのではないでしょうか。
実は、住宅ローンの見直しは特別なタイミングを待つ必要はなく、いつでも検討することができます。
しかし、なんとなくで動いてしまうと、金利差が小さくて思ったほどお得にならなかったというケースも少なくありません。
そこで本記事では、住宅ローンの借り換えでお得になる条件や、金利差の目安、借り換えと繰上返済のどちらを優先すべきかなど、判断に必要なポイントを分かりやすく整理します。
自分は今、動くべきかどうかを知りたい方は、ぜひ読み進めてみてください。

住宅ローン借り換えで得する条件と金利差の目安

住宅ローンの借り換えとは、現在返済中の住宅ローンをいったん完済し、新たな金融機関の住宅ローンに組み替えることをいいます。
返済期間が長い商品であるため、金利水準が変われば、返済途中で見直しても差し支えはありません。
一般社団法人全国銀行協会などでも、借り換えシミュレーションが用意されており、返済中でも見直しが可能であることが前提となっています。
そのため、返済開始からの経過年数にかかわらず、「今の条件のままで良いか」を定期的に確認することが大切です。

借り換えで得をしやすいかどうかは、主に金利差と借入残高、残り返済期間の3つで決まります。
一般的には、借入残高がおおむね1,000万円以上、残り返済期間が10年以上、現在の金利と新たな金利との差が1%前後以上あると、メリットが出やすいとされています。
全国銀行協会や複数の金融機関の情報でも、金利差1%程度、残高1,000万円以上、残期間10年以上が一つの目安として示されています。
ただし、実際には金利タイプや諸費用の金額によっても結果は変わるため、あくまで一般的な目安として捉えることが重要です。

返済中に見直しや繰上返済を考える場合、まず行うべきなのは、自分の住宅ローンの適用金利と、市場の代表的な金利水準を確認することです。
現在の適用金利が、市場金利や新規借入・借り換え向けの金利と比べてどの程度高いのかを把握しなければ、借り換えでどれだけ利息を減らせるか判断できません。
全国銀行協会のローンシミュレーションなど、公的性格の強い機関や金融機関が提供するツールを使うことで、金利差や総返済額の変化を具体的な金額として確認できます。
こうした客観的な数字を基に、借り換えと繰上返済のどちらを優先すべきか検討することが、無理のない返済計画づくりにつながります。

確認したい項目 主なチェック内容 借り換え検討の意味
現在の適用金利 契約時と現在金利の差 金利差から利息削減額を把握
借入残高 残高1,000万円以上か 残高が多いほど効果拡大
残り返済期間 残期間10年以上か 長いほど利息削減余地が大

金利差はいくらからお得?借り換えと繰上返済の考え方

住宅ローンの借り換えでどこから「お得」と言えるかは、一般に金利差と残高、残り返済期間の組み合わせで判断されます。
全国銀行協会などでは、金利差1%以上・残高1000万円以上・残り期間10年以上が一つの目安とされていますが、実際には0.5%前後でも効果が出る事例もあります。
一方で、金利差0.2〜0.3%程度では、諸費用を含めるとメリットが小さくなることも少なくありません。
このため、まずは現在の金利と借り換え候補の金利差を整理し、差額の大きさごとに効果の出やすさを確認することが大切です。

借り換えの是非を判断する際には、金利差だけでなく諸費用を含めた総返済額を比較することが重要です。
借り換えには、事務手数料や保証料、抵当権設定や抹消に伴う登記費用、団体信用生命保険料、印紙税など、複数の費用がかかります。
また、金融機関によっては保証料を一括で支払う方式と、金利に上乗せする方式があるため、表面金利だけを見て判断すると、かえって総返済額が増えるおそれもあります。
そのため、借り換え前後の金利差だけではなく、諸費用を含めた総返済額の差を試算したうえで判断することが、損をしないための基本的な考え方です。

繰上返済と借り換えのどちらを優先するかは、返済中の金利水準や家計の余裕資金の大きさによって変わります。
一般に、現在の金利が高く、借り換えにより金利差1%前後の引き下げが期待できる場合には、まず借り換えで金利を下げ、その後に余裕資金で繰上返済を検討する流れが効果的とされています。
一方で、すでに金利が低水準で、借り換えによる金利差が小さい場合には、諸費用をかけて借り換えを行うよりも、手元資金の範囲で繰上返済を行い、元金を直接減らす方が総返済額の軽減につながることがあります。
どちらを優先するか迷うときは、借り換えと繰上返済の両方について総返済額がどう変わるかを比較し、ライフプランに無理のない範囲で決めることが大切です。

金利差の目安 借り換え効果の傾向 繰上返済との比較ポイント
0.2〜0.3%程度 諸費用次第で効果限定的 小額なら繰上返済優先
0.5%前後 残高・期間次第で有利 試算で総返済額を比較
1%以上 借り換え効果が出やすい 借り換え優先を検討

金利タイプ別に見る「いつが借り換えどき」かの判断軸

住宅ローンの金利タイプには、変動金利型、全期間固定金利型、固定金利期間選択型などがあり、それぞれ金利の見直しタイミングが異なります。
変動金利型は一般に半年ごとなど市場金利の動きに応じて適用金利が見直され、返済額の見直しは数年ごとといった仕組みが多いです。
一方、全期間固定金利型は借入時の金利が完済まで変わらず、固定金利期間選択型は当初一定期間のみ金利が固定され、その終了時に再度金利タイプを選び直すことができます。
そのため、どの金利タイプを選んでいるかによって、「いつ借り換えを検討するべきか」の考え方も変わってきます。

次に、金利環境と借り換え検討の関係を見ていきます。
一般に、市場金利が上昇し始めた局面では、今後の金利上昇リスクを抑えるために、変動金利型から固定金利型や固定金利期間選択型への借り換えを検討する動きが出やすいとされています。
一方で、低金利が長く続いている局面では、より低い金利への借り換えによって総返済額を抑えられる可能性があり、諸費用を含めたうえでどの程度返済負担が減るかを試算することが重要です。
また、金利が大きく動いていなくても、残高や残り返済期間が多い時期ほど、金利差による利息軽減効果が出やすい点も意識しておく必要があります。

返済中で見直しや繰上返済を検討している方は、金利タイプの変更と繰上返済をどのように組み合わせるかにも注意が必要です。
たとえば、変動金利型から固定金利型へ借り換えて毎月返済額を安定させつつ、余裕資金があるタイミングで期間短縮型の繰上返済を行う方法などが考えられますが、その際には借り換え手数料や繰上返済手数料、団体信用生命保険料の扱いなど、総返済額に影響する項目を必ず確認することが大切です。
また、固定金利期間選択型の場合は、固定期間の終了前後が金利見直しと借り換え検討の重要なタイミングとなるため、終了時期の数年前から金利動向や各種シミュレーションをこまめに確認しておくと安心です。
このように、金利タイプの特徴と金利環境、そして自身の返済計画を総合的に踏まえたうえで、「いつが借り換えどきか」を見極めることが求められます。

金利タイプ 主な見直しどき 重視したいポイント
変動金利型 金利上昇局面の初期 返済額増加リスク抑制
全期間固定金利型 大幅な金利低下時 総返済額の圧縮効果
固定金利期間選択型 固定期間終了前後 次の金利タイプ選択

自分の住宅ローンが借り換え向きかを簡単チェックする手順

まず、現在利用している住宅ローンの情報を整理することが大切です。
具体的には、最新の返済予定表や残高証明書などから、残高、残り返済期間、金利タイプ、適用金利を確認します。
あわせて、毎月返済額とボーナス返済額、保証料や団体信用生命保険の負担状況も把握しておくと、後の比較が分かりやすくなります。
これらの基本情報を一覧にしておくことで、自分のローンが借り換えに向いているかどうかを落ち着いて判断しやすくなります。

次に、公的機関や金融機関が提供している住宅ローンシミュレーションを活用して、借り換えた場合の総返済額を比較します。
例えば、全国銀行協会の「ローン借り換えシミュレーション」では、現在の金利や残高、残り返済期間などを入力すると、借り換え後との返済額の差を確認できます。
また、住宅金融支援機構の「返済プラン比較シミュレーション」では、最大3つの返済プランを並べて試算できるため、金利差に加えて各プランの総返済額や諸費用まで含めて比較できます。
このようなツールを使い、現在のローン条件と金利差がどの程度あるかを数値で確認することが、借り換えの効果を把握する近道です。

さらに、借り換えと繰上返済のどちらを優先するかを、家計全体のライフプランと結び付けて検討することが重要です。
繰上返済は、手元資金で元金を前倒しで返済し、利息負担を軽くする方法であり、借り換えは、より有利な条件のローンに切り替えることで金利負担を抑える方法です。
今後の教育費や老後資金の準備、万一の医療費や介護費など、将来必要となる資金の見通しも踏まえ、無理のない範囲でどの程度返済に回せるかを確認します。
そのうえで、総返済額の削減効果と、手元資金の厚みとのバランスを見ながら、自分の住宅ローンが「借り換えを優先すべきか」「繰上返済を組み合わせるべきか」を判断していくことが大切です。

チェック項目 確認のポイント 判断の目安
現在のローン条件 残高・期間・金利整理 一覧表で見える化
シミュレーション結果 総返済額と諸費用 借り換え後と比較
家計とライフプラン 教育費と老後資金 無理のない返済計画

まとめ

住宅ローンの借り換えは、金利差・残高・残り返済期間の3点を押さえれば、今お得かどうかを冷静に判断できます。
一般的には金利差1%前後が目安ですが、0.3%程度でも条件次第でメリットが出るケースもあります。
また、借り換えと繰上返済のどちらを優先するかで、将来の家計は大きく変わります。
当社では、現在の金利タイプや返済状況を丁寧にヒアリングし、借り換えと繰上返済を組み合わせた最適な返済プランをご提案しています。
「自分は借り換えどきなのか」を簡単に知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

物件情報を詳しくチェックしたい方は、こちらからご覧ください!

理想の住まいがきっと見つかります。

▼ 新着の物件はこちら ▼

新着の物件

▼ 静岡市 戸建ての物件はこちら ▼

静岡市 戸建ての物件

▼ 事業用の物件はこちら ▼

事業用物件

▼ マンションの物件はこちら ▼

マンションの物件

▼ 賃貸の物件はこちら ▼

賃貸物件

”諸費用/不動産/お金/ガイド/”おすすめ記事

  • 住宅ローンの借入先どう選ぶ?銀行とネット銀行の比較ポイントを解説の画像

    住宅ローンの借入先どう選ぶ?銀行とネット銀行の比較ポイントを解説

    諸費用/不動産/お金/ガイド/

  • 住宅ローンの固定金利と変動金利どっちが安心?後悔しない選び方のポイントを解説の画像

    住宅ローンの固定金利と変動金利どっちが安心?後悔しない選び方のポイントを解説

    諸費用/不動産/お金/ガイド/

  • 不動産取得税と固定資産税の違いは?控除方法を押さえて住宅購入や投資の税負担を軽減する方法の画像

    不動産取得税と固定資産税の違いは?控除方法を押さえて住宅購入や投資の税負担を軽減する方法

    諸費用/不動産/お金/ガイド/

  • 不動産の固定資産税完全ビジュアルガイドの画像

    不動産の固定資産税完全ビジュアルガイド

    諸費用/不動産/お金/ガイド/

  • 不動産の諸費用完全ガイドの画像

    不動産の諸費用完全ガイド

    諸費用/不動産/お金/ガイド/

もっと見る