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収益物件の管理会社はこう選ぶ?選び方と比較の実務ポイントを解説

収益物件/投資

小林 裕樹

筆者 小林 裕樹

不動産キャリア13年

不動産の分析・査定・提案ならお任せください!

すでに収益物件を所有しているものの、入居率や賃料、運営コストが思うように改善せず、管理会社を変えるべきか迷っていませんか。
実は、収益物件のパフォーマンスは管理会社の選び方と比較の仕方によって、大きく差が出ます。
なんとなく契約した管理会社に任せきりにしていると、本来得られるはずの収益を取りこぼしてしまうこともあります。
そこで本記事では、今の管理会社の役割を整理したうえで、収益物件の運用改善に効く比較軸や、管理会社の見直し手順をわかりやすく解説します。
管理会社の変更で失敗しないための実務ポイントまで順を追って確認できますので、自分の物件に合うパートナー選びのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

収益物件オーナーが見直すべき管理会社の役割

収益物件の運用では、管理会社の対応が入居率や賃料水準、運営コストに直接影響します。
総務省統計局の住宅・土地統計調査では、全国の空き家率が上昇傾向にあり、2023年時点で13.8%と過去最高水準となっています。
空き家が増える環境では、適切な管理と募集活動を行うかどうかで、空室期間の長さや賃料調整のタイミングが大きく変わります。
そのため、日々の管理体制や提案内容を定期的に見直すことが、収益改善の第一歩となります。

管理会社の役割は、清掃や点検といった建物維持だけでなく、賃料回収や入居者対応など多岐にわたります。
賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律では、賃貸住宅管理業者に対して、賃貸人から委託を受けて維持保全や家賃等の金銭管理を行う事業であることが示されています。
こうした業務を的確に行うことで、滞納やトラブルの抑制、修繕コストの平準化が期待できます。
逆に、点検や報告が不十分な場合、設備故障の長期化やクレーム増加により、結果的に収益を圧迫することになります。

自主管理では、募集条件の設定や入居審査、契約手続き、退去立会いまでをオーナー自身が行う必要があります。
一方、管理委託では、こうした賃貸管理の実務を管理会社が代行することが一般的であり、賃貸住宅管理業法でも、入居者募集や契約事務、家賃管理等の適正な実施が求められています。
すでに管理委託をしているオーナーは、自社物件について「募集業務」「入居中対応」「退去・原状回復」「修繕・点検」「収支報告」の各範囲がどこまで含まれているかを、まず整理することが大切です。
そのうえで、委託料と業務範囲のバランスが、自身の負担感や物件の収益性と合っているかを確認していきます。

運用改善を目指して管理会社の変更を検討する場合でも、最初に現状の問題点を具体化しておくことが重要です。
例えば、空室期間が長いのか、賃料水準が周辺相場に比べて低いのか、修繕や原状回復の見積額が高いと感じるのかなど、事実に基づき項目別に書き出します。
また、総務省や住宅金融支援機構などの統計資料を参考に、空き家率や家賃動向の全体傾向も把握しておくと、自身の物件の位置づけが整理しやすくなります。
こうした課題整理を行ってから、どの業務を強化したいのか、どの指標を改善したいのかを明確にすると、管理会社の役割を見直す方向性が定まりやすくなります。


確認すべき観点 現状把握のポイント 運用改善の狙い
入居率と空室期間 直近の入退去件数と募集日数 空室損失の縮小
賃料水準 近年の賃料改定履歴 収入の安定確保
運営コスト 修繕費と管理費の内訳 支出構造の最適化

収益物件の運用改善に効く管理会社の比較軸

収益物件の運用を見直す際には、管理会社の手数料率だけで判断すると、本来必要なサービス水準を確保できないおそれがあります。
まずは、募集から退去精算までの管理メニューと、その中でどこまでを基本料金内で対応しているかを整理して比較することが大切です。
あわせて、月次や年次の報告内容や頻度、数値の見せ方など報告体制も確認し、収益改善に必要な情報が継続的に得られるかを見極めることが重要です。

さらに、空室対策や賃料設定の考え方、修繕やリフォームの提案方針など、収益改善に直結する機能を比較することが欠かせません。
具体的には、近年の賃貸住宅市場の空き家率や家賃動向など、公的統計や調査を踏まえて賃料水準を提案しているかを確認すると、提案の根拠が把握しやすくなります。
また、修繕提案についても、単発の工事提案にとどまらず、中長期的な修繕計画を含めて説明し、投資回収の見通しを示してくれるかどうかが比較の重要な観点になります。

このほか、管理会社ごとの対象エリアや管理戸数、担当者の体制が、所有中の物件特性に合っているかの確認も不可欠です。
たとえば、同種の物件を一定数管理している会社であれば、そのエリアや物件タイプの入居者属性や成約傾向を把握しているため、より精度の高い提案が期待できます。
また、担当者がどの程度の物件数を受け持っているか、相談への対応スピードや連絡手段なども比較し、継続的に相談しやすい体制かどうかを見ておくと安心です。


比較項目 確認するポイント 収益改善への影響
管理メニュー範囲 基本業務と追加業務の線引き 想定外コストの抑制
報告体制 報告頻度と数値の詳細さ 課題把握と対策速度
空室対策能力 募集方法と賃料提案根拠 空室期間の短縮
修繕提案方針 中長期計画と投資回収 資産価値と収益維持
担当者体制 担当物件数と対応速度 運営上のトラブル削減

収益性を最大化する管理会社の選び方・見直し手順

まずは、現在の収益物件の状況を数量的に把握することが重要です。
具体的には、総戸数に対する入居戸数から入居率を算出し、平均賃料と共用部を含む運営費を月次または年次で整理します。
そのうえで、想定していた目標利回りや市場の平均空室率・家賃水準と比較し、どの部分にどれだけの差があるかを確認します。
この差が、管理会社の見直しや運用改善で埋めるべき「ギャップ」として、後の提案比較や改善策検討の基準になります。

次に、複数の管理会社から提案や見積を取得し、条件を同じ土台で比較できるよう整理します。
単に管理料率や集金代行手数料だけを見るのではなく、空室対策の具体策、募集時の広告費負担、退去時の原状回復提案の方針などを一覧にして確認します。
また、定期報告の頻度や報告内容、緊急対応の体制、トラブル発生時の連絡フローなども、チェックシートの項目として明示しておくと差が見えやすくなります。
特に、同じ手数料水準でも、提案内容の質や実行体制により、将来の収益性は大きく変わる点に注意が必要です。

あわせて、管理委託契約書の内容を事前に丁寧に確認することが欠かせません。
管理委託料の算定基準や、原状回復工事・修繕工事の発注範囲、見積の取得方法、解約や更新の条件などを、条文ごとに読み合わせておきます。
特に、中途解約の予告期間や違約金の有無、自動更新の有無は、将来の管理会社変更のしやすさに直結します。
不明点や曖昧な表現がある場合は、そのまま署名押印せず、書面や説明で明確化してから判断することが、思わぬトラブルを避けるうえで重要です。


確認項目 見るべきポイント リスク例
入居率と賃料水準 市場水準との差額 長期空室の固定化
管理提案と見積内容 手数料と業務範囲 追加費用の頻発
管理委託契約条件 解約条項と更新 不利な長期拘束

管理会社変更で失敗しないための実務ポイント

管理会社を変更するときは、解約期日と新しい管理開始日を重ならないよう調整し、空室の多い時期や大規模修繕前後を避けるなど、時期選びが重要です。
解約通知は、管理委託契約書で定められた通知期限に沿って、書面で行うことが望ましいとされています。
そのうえで、入居者には管理会社変更のお知らせを文書で送り、家賃振込先や問い合わせ窓口の変更点を明確に伝える必要があります。
さらに、旧管理会社から新管理会社へ、賃貸借契約書や保証会社情報、鍵、修繕履歴などの資料を整理して引き継ぐことで、トラブルの予防につながります。

管理会社変更後は、一定期間ごとに空室率や家賃滞納率、入居者からの苦情件数などを把握し、変更前との数値を比較することが有効です。
これらは、賃貸住宅管理業者の業務の適正化を図るうえで重要な管理指標とされており、運用状況を客観的に評価する材料になります。
また、退去時の原状回復費用や修繕費の発生状況もあわせて確認すると、管理の質が収益にどのように影響しているかが見えやすくなります。
こうした数値を定期的に整理することで、管理会社変更の効果を早期に検証し、必要に応じて業務内容の見直しや追加提案を求めやすくなります。

長期的に収益物件の価値を守るためには、管理会社任せにせず、所有者と管理会社が情報を共有しながら改善サイクルを作ることが大切です。
例えば、毎年の家賃水準や近年の空家率など、公的統計や市場動向を踏まえた賃料改定や設備投資の方針について、定期的に協議する場を設けると効果的です。
さらに、賃貸住宅管理業法に基づく重要事項や管理受託契約の内容が適切に運用されているかを確認し、疑問点があれば早めに説明を求める姿勢も欠かせません。
このように、数値と現場の情報を継続的に共有し、改善策の提案と実行状況を振り返ることで、収益性と資産価値の両方を維持しやすくなります。

段階 主な確認事項 管理会社との連携
変更前の準備 解約期限と引き継ぎ資料整理 解約条件と必要書類の確認
引き継ぎ時 入居者周知と家賃振込先変更 契約情報と鍵の受け渡し
変更後の検証 空室率や滞納率の比較 数値報告と改善提案の協議

まとめ

収益物件の運用改善には、管理会社の見直しが最も効果的な一手となります。
手数料率の安さだけでなく、空室対策、賃料設定、修繕提案、報告体制まで総合的に比較することが重要です。
また、現状の入居率や運営費を数値で把握し、目標収益とのギャップを明確にすることで、管理会社に求める条件も整理しやすくなります。
当社では、現在の管理状況のセカンドオピニオンや、他社からの乗り換え相談も丁寧にお受けしています。
「今のままで本当に良いのか」と感じられた方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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